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【煙草盆買取】煙草盆の買取相場は?買取時の査定ポイントなども解説!

当店では煙草盆の買取をしております。茶道具には、茶碗や釜などがありますが、煙草盆もその一つです。近頃は分煙・禁煙の普及とともに、使用されない場合が増えています。しかし煙草盆は、香合や掛け軸、花などと同様に観賞の対象であった歴史もある品物です。本記事では、煙草盆の買取について解説します。

【目次】

 

煙草盆とは?

紫檀の煙草盆

喫煙文化の中で高い評価を受けるアンティークなアイテムが、「煙草盆(たばこぼん)」です。現代では、めったに見かけることはありません。しかし江戸中期の日本では、煙草は「刻みタバコ」として親しまれていました。人々は煙管(キセル)と呼ばれる喫煙器に詰め、煙草盆の炭火で点火し、ゆっくりと煙草を楽しんでいたといいます。
煙草盆は、煙管と共に骨董品としても非常に人気です。茶道の正式な茶事での待合の際にも、使用されています。

 

煙草盆の種類

煙草盆の種類には、以下の4つがあります。

  • てさげたばこ盆

  • 風覆(かざおおい)手付きたばこ盆

  • 梨子地草花蒔絵(なしじくさばなまきえ)提げたばこ盆

  • 蒔絵(まきえ)四方形手付きたばこ盆

「てさげたばこ盆」は、江戸時代初期に登場した煙草盆です。名前の通り「てさげ」の持ち手が特徴であり、屋内で使用されます。当時の「てさげたばこ盆」は装飾が少なく、単なる骨董品というよりも、あくまで喫煙具として使われていたそうです。

「風覆手付きたばこ盆」は、風から煙草盆を保護するために三方を障子で覆ったデザインの煙草盆です。一部のものには引き出しも備えられており、機能性に優れています。多くの煙草盆には金箔が使用されており、庶民から大名などの高位の人々にも愛用されていました。

「梨子地草花蒔絵提げたばこ盆」は、蒔絵が美しく施された煙草盆です。蒔絵とは、漆器に絵や文様を描き、金属粉をまいたものを指します。デザイン性に富んでおり、煙草盆としての用途を超えて広がりました。

「蒔絵四方形手付きたばこ盆」は、回転する火入れが取り付けられた煙草盆です。どの角度からでも利用できるよう、工夫されています。江戸時代後期には、デザインと機能性が両立する煙草盆が増加し、茶道具としても愛用されていました。

 

煙草盆の歴史

煙草盆は、時折「莨盆」や「煙草盆」とも称され、煙管を収める器具として使われていました。
そもそも煙草は、ナス科タバコ属の植物です。ルーツを探ると、アメリカ大陸にたどり着きます。古代のアメリカ大陸では、煙草は神々に捧げる供物として儀式において重要な役割を果たしていました。煙草は薬としても利用されましたが、喫煙の習慣として煙草を吸う文化は、アメリカ新大陸で生まれたと考えられています。
その後コロンブスの新大陸発見によって、煙草はヨーロッパにも広まりました。日本には南蛮貿易が盛んだった1617世紀に伝わったとされます。その後迅速に栽培されることとなった煙草は、独自の文化を築き、その過程で煙草盆などが誕生しました。

 

煙草盆の代表的な作家

有名作家の作った煙草盆煙草盆を売却する場合は、誰が作ったものなのかが重要なポイントです。煙草盆の代表的な作家には、駒沢利斎中村宗哲川端近左などが挙げられます。いずれの作家が作った煙草盆も希少性が高く、高額取引が期待できるでしょう。
本章では煙草盆の作家について、それぞれプロフィールや代表作品を紹介していきます。

 

駒沢利斎

駒沢利斎(こまざわりさい)は、千家十職の一つに数えられる家系に生まれました。代々、家系の当主が名前を受け継いでいます。今後は14代目の甥に引き継がれるようですが、まだ修行中であるとのことです。
この名跡の歴史は、初代・宗源が延宝年間に指物業を始めたことに始まります。千家との関わりは2代目・宗慶からであり、千宗旦の依頼により指物を制作しました。しかし積極的に千家との協力関係を深めたのは、4代目・利斎からであったそうです。4代目は表千家六世・覚々斎の支持を受けて、千家の茶道具を手がけるようになり、その功績から「利斎」という名前を授かりました。

 

中村宗哲

薄手の器のデザインに優雅で清新な蒔絵を特徴とする中村宗哲(なかむらそうてつ)は、国内外で広く支持される作家です。茶の世界だけでなく、国際的な市場でも高い評価を受けています。中村家は、約400年にわたる歴史を持つ塗師の名家です。漆を何層も塗り重ねて丁寧に仕上げ、その上に蒔絵を施す型物塗師として知られています。
中村家は千家十職に含まれる家系でであり、十三代中村宗哲は千家十職のなかでも唯一の女性当主です。「子供たちに愛情を注ぐように作品を制作したい」と語っています。代表作は「亀甲津南紀蒔絵内朱やすり古池大棗」や「桜二楽器蒔絵黒掻合大棗 拠嵯峨蒔絵」です。

 

川端近左

川端近左(かわばたきんさ)は、滋賀県を発祥とする漆工芸の名家です。その歴史は、200年以上にわたります。当代6代目の川端近左は、5代目の長男として大阪で生まれました。彼は1966年に大阪市立工芸高等学校美術科を卒業し、2000年に6代目を襲名しています。
作品を制作する際、自身の表現したいスタイルに合った最良の技法を熟考する人物としても知られています。代表作は「鎌倉彫日の出松香合(初代)」や「雷神蒔絵大棗(6代目)」などです。

 

煙草盆の買取相場は?

通常、煙草盆の市場価格の相場は1000円から数万円程度です。なかには、非常に高額で取引されている煙草盆も存在します。これらの高額アイテムに共通する特徴は、天皇家の菊の御紋や徳川家の葵の御紋など、歴史的価値のある要素が含まれた品物であることです。
木製のシンプルなトレイとお盆、箱の一般的なセットでも、10万〜20万円の査定額がつくケースも珍しくありません。

 

煙草盆や茶道具を高く買取してもらう査定ポイント4つ

高額買取可能な煙草盆江戸時代、工芸技術の急速な進歩から煙草盆は広まり始めました。そのバリエーションは、一般の人々へ向けた質素なものから、蒔絵などの美しい装飾が施された華麗なものまでさまざまです。商品が完全で欠陥がないことはもちろんのこと、本章で紹介する条件を満たした煙草盆は、高価な買取が期待できるでしょう。

 

1.蒔絵や螺鈿のような細工が施されているか

蒔絵(まきえ)・螺鈿(らでん)・七宝(しっぽう)・蒟醤(きんま)などの美しい装飾が施された煙草盆には、高額での買取が期待できます。とくに細工の技術がハイレベルな場合、さらなる高額買取が可能でしょう。

 

2.道具一式が揃っているか

煙草盆の本体だけでなく、煙草入れや火入れなど関連した道具が一式揃っている場合も、高額買取の条件に該当します。さらに、これらの道具を収納するための箱がある場合、一緒に査定に出すことで、より価格を上げてもらえるかもしれません。

 

3.有名な作家に作られているか

著名な指物師(家具職人)や漆芸家による作品、または職人による銘入りの煙草盆は、高い評価と価値を持っています。有名作家の煙草盆であれば、思いがけない高額になる可能性もあるでしょう。

 

4.唐木や純銀など価値のある素材で作られているか

唐木材料のなかでも、黒檀(こくたん)・紫檀(したん)・花梨(かりん)などを用いた煙草盆は、素材の価値が認められており、高額な買取が期待できます。
とくに、透かし彫りなど高度な技術が施された煙草盆は、更なる高値につながるでしょう。純銀が使用されている場合でも、高額買取が期待できます。

 

煙草盆や茶道具の買取業者を選ぶ3つのポイント

煙草盆の買取り相場について業者選びにおける代表的な失敗例は、骨董品の正確な価値を理解していない専門外の買取業者やリサイクルショップに、品物を持ち込んでしまうことです。専門外の業者や店舗は、鑑定に必要な知識が不足しているかもしれません。市場の需要や商品の価値を正確に判断できないため、安く買い取られることもあるでしょう。
対して鑑識眼に優れた鑑定士が市場調査を入念におこなう骨董品専門店では、商品の価値を正確に査定してもらえます。本章では、買取業者を選ぶポイントを解説します。

 

1.手数料が無料か

骨董品買取業者の多くは、豊富な買取実績を持ち、専門の鑑定士が在籍しています。なかには顧客の自宅に訪問し、査定と買取を無料でおこなっている業者もあるでしょう。また一部の業者は、店舗があるエリアだけでなく、全国各地に無料で出張買取を提供しているケースもあります。
無料サービスが提供できるのは、業者が多くの取引をおこなっており、実績と信頼によって支えられているためです。査定や出張が無料で提供できることは、実績があることの証明にもなります。

 

2.茶道具や煙草盆の買取実績が豊富か

煙草盆をはじめとした茶道具の買取を依頼する際には、実績豊富な業者を選びましょう。多くの古美術品に触れて評価をおこなう鑑定士は、美的感覚と専門知識が磨かれています。鑑定士の専門知識や洞察力があるため、正確な査定が可能です。
お店の雰囲気だけで判断するのはやめましょう。ウェブサイトなどに掲載されている、鑑定士の情報や実績を丹念にチェックしてください。

 

3.鑑定者が煙草盆や茶道具について詳しいか

骨董品の価値を正確に評価するには、鑑定士は骨董品に関する知識だけでなく、相場情報にも精通していなければなりません。経験豊富なベテラン鑑定士は、長年の経験から培った鑑識眼を持っています。
当然ながら、相場に関する洞察力もあるでしょう。骨董品を正確に評価するだけでなく、市場の流れも考慮した価格を判断してくれます。

 

煙草盆や茶道具の買取なら永寿堂にお任せ下さい

茶道具や煙草盆を買取りします骨董品買取り専門店の永寿堂では骨董品の豊富な買取実績があり、業界トップクラスの高価買取を実現しています。とくに、古い年代や有名作家の作品は、高価格での査定が可能です。買取方法は、店頭買取や出張買取、宅配買取からお選びいただけます。
茶道具には、お点前のための茶碗や茶杓、掛軸などが含まれます。当社では煙草盆をはじめ、茶道具全般を取り扱っており、たとえ練習に使われた茶道具であっても、買い取らせていただくため、茶道具の売却であれば買取させていただきますのでお気軽にお問い合わせください。

 

骨董品買取専門店 永寿堂へのお問い合わせ先

・TEL:0120-060-510
・メールフォーム:https://www.eijyudou.com/contact/
・LINE ID:@721crjcp

 

まとめ

煙草盆の買取りについてまとめイメージ貴重な煙草盆の売却を検討する際、誤った業者を選択すると本来の価値を引き出せない可能性があります。このような状況を避けるために、煙草盆の買取業者を慎重に吟味しなければなりません。
業者選びの重要なポイントは、無料サービスの有無や買取実績の豊富さ、鑑定者の質などです。本記事の内容を参考に、納得できる形で煙草盆を処分してください。

 

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