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掛け軸の正しい掛け方とは?取り扱うときの注意点5つも解説

掛け軸は、場所別におおよそのサイズが決まっています。掛け方や外し方の正しい手順もあるのです。この記事では掛け軸の掛け方や取り扱うときの注意点、主な種類について解説します。自分が持っている掛け軸を掛けようと思った際の参考にしてください。

1.【場所別】掛け軸のサイズ
  床の間に飾る場合
  仏壇に飾る場合
2.掛け軸の掛け方
  用意する道具
  掛け軸を掛ける手順
3.掛け軸の外し方
4.掛け軸を扱うときの5つの注意点
  4-1.湿気のない場所にしまう
  4-2.乾燥する場所は避ける
  4-3.掛け軸を掛けっぱなしにしない
  4-4.直射日光が当たらないようにする
  4-5.防虫香を入れて保管する
5.掛け軸の主な種類3つ
  5-1.季節の花が描かれた掛け軸「季節掛け」
  5-2.年中掛けられる掛け軸「年中掛け」
  5-3.仏事用に使う掛け軸「仏事の掛け軸」
6.掛け軸を売るなら永寿堂へ!
7.まとめ

 

【場所別】掛け軸のサイズ

掛け軸のサイズ

掛け軸には、場所別にそれぞれ適当とされるサイズがあるのです。ここからは、以下の2つの場所に飾る掛け軸のサイズについて解説します。

  • 床の間に飾る場合
  • 仏壇に飾る場合

掛け軸を飾る際には、サイズを知っておくと場所にあったものを選んで飾れるようになります。掛け軸を飾る場所やサイズ感に悩んでいる方は、以下を参考にしてみてください。

 

床の間に飾る場合

床の間に掛け軸を飾る場合、床の間の横幅に対しておよそ1/3の幅が美しく見えるといわれています。そのため、飾る前には床の間のサイズを測っておきましょう。床の間の横幅が分かったならば、サイズの合う掛け軸を飾りましょう。

床の間のサイズに合う掛け軸のサイズを以下にまとめたので、ご覧ください。

床の間の横幅 掛け軸のサイズ
およそ180cm 尺五立(61×190cm)
およそ180cm 尺八立(71×194cm)
およそ180cm 尺五横(61×142cm)
およそ180cm 尺八横(71×136cm)
およそ90cm 尺五位(61×190cm)
およそ90cm 半切立(51×181cm)
下に棚や窓がある床の間 尺五横(61×142cm)
下に棚や窓がある床の間 尺八横(71×136cm)

上の表を見ながら、床の間に合った掛け軸を掛けてみてください。

 

仏壇に飾る場合

仏壇の掛け軸を選ぶ際には、仏壇内部の大きさに合わせて選びましょう。仏壇用の掛け軸のサイズは「代」で表記するのが一般的です。20〜300代まであり、仏具店によっては豆代や極豆代などのサイズもあります。

大きさの目安は、一番小さい極豆代で8.5×19cmです。大きな200代のものであれば、33×77cm程度になります。仏壇には、本尊と両脇侍の掛け軸合計3枚を一緒に飾るとされているため、3枚が収まるように考えながら飾りましょう。

 

掛け軸の掛け方

掛け軸の掛け方

掛け軸には、正しい掛け方があります。以下では、2つの項目に分けて掛け方を紹介しましょう。

  • 用意する道具
  • 掛け軸を掛ける手順

掛け軸の正しい掛け方を知っていることで、作業中に掛け軸に傷を付けてしまうリスクを防げます。掛け軸を持っているけれど、うまく掛けられるか心配な方は、以下を確認した上で作業をしてみてください。

 

用意する道具

掛け軸を飾るときは、矢筈(やはず)を用意しておきましょう。矢筈とは、掛け軸を壁に掛けたり、壁から外したりする際に使うものです。1mくらいの棒状のもので、先が二股に分かれており、その先も二股に分かれた形状をしています。

矢筈は、1,000円程度で販売されています。もしも自宅にない場合は、購入して準備を整えた上で掛け軸を掛けるようにしましょう。

 

掛け軸を掛ける手順

掛け軸は、以下の手順で掛けるようにしましょう。

  1. 掛け軸に巻かれている紐を引いて後ろに回し、左右どちらかに寄せる
  2. 掛け軸を平らな場所において巻紙を取る
  3. 利き手で矢筈を持ち、掛緒に引っ掛ける
  4. 空いている手で丸まっている掛け軸を持つ
  5. 掛け軸を持ち上げ、針に引っ掛ける
  6. 矢筈を置き、両手で支えながら掛け軸を下ろす
  7. 掛け軸が曲がっていないかチェックする

掛け軸を飾るときには、矢筈を使うのがおすすめです。矢筈を使うことで、高さや曲がり具合などのバランスを取りやすくなります。

矢筈を置いた後は必ず両手で支えてあげましょう。片手で支えて下ろすと掛け軸が破けてしまう可能性があります。

 

掛け軸の外し方

掛け軸の外し方

掛け軸には正しい外し方もあります。以下のステップで取り外してみましょう。

  1. 矢筈をそばに置く
  2. 太巻芯がある場合は取り付けて両端を持ちながら巻き上げていく
  3. 風帯の下まで来たら片手で巻き上げた部分を持ち、反対の手で​​矢筈を持って掛け軸を外す
  4. 平らな部分に置いて風帯を軸と平行になるように折る
  5. 巻紙を当てて掛け軸を巻き上げる
  6. 巻緒を軸に絡めるように巻く

掛け軸を巻き上げる際には、両手で巻きのズレを整えながら巻き上げていきます。また強く巻きすぎないようにしましょう。掛け軸の詳しい外し方は以下の記事でも解説しているので、詳しく知りたい方は参考にしてみてください。

飾らなくなった掛け軸のしまい方6ステップ!扱うときの注意点も解説

 

掛け軸を扱うときの5つの注意点

掛け軸を扱うときの5つの注意点

掛け軸を扱うときには、注意すべきことが5つあります。

  • 湿気のない場所にしまう
  • 乾燥する場所は避ける
  • 掛け軸を掛けっぱなしにしない
  • 直射日光が当たらないようにする
  • 防虫香を入れて保管する

上記のことに気をつけていれば、掛け軸を傷めてしまうリスクが減るでしょう。大切な掛け軸を長く楽しめます。以下でそれぞれ詳しく解説するので、見ていきましょう。

 

1.湿気のない場所にしまう

掛け軸を保管するのは、湿気のない場所にしましょう。なぜなら、掛け軸は紙でできているからです。湿度は60%以下を保つようにしてください。

箱にしまう場合は、湿気の少ない晴れた日に行うのがおすすめです。梅雨の時期は湿気が多いため、しまいっぱなしを避け、晴れた日には陰干しをして湿気を防ぎましょう。触れる場合は、手が濡れていないことを確認してから触ってください。

 

2.乾燥する場所は避ける

掛け軸は湿気が多い場所を避けると前述しましたが、乾燥している場所にも気をつけてください。なぜなら、乾燥すると掛け軸が折れやすくなるためです。特に、掛けているときに冷暖房の風が直接当たると、乾燥の原因になります。

できるだけ掛け軸の紙にストレスを与えないように、乾燥する場所での保管も避けるようにしてください。

 

3.掛け軸を掛けっぱなしにしない

掛け軸のかけっぱなしは避けましょう。かけっぱなしにしていると、天候や気候の影響を受けて傷んでしまうことがあるからです。常に外気にさらされるため、水分を多く吸収したり、排出したりします。

湿度や温度の変化にさらされ続けると紙にとってはストレスとなるため、乾燥などにつながります。折れやすくもなるため、数ヶ月に一度は掛けかえるなどの対策をするのがおすすめです。

 

4.直射日光が当たらないようにする

掛け軸を飾る場合は、直射日光が当たらないようにしましょう。直射日光が当たってしまうと、作品の劣化や表面が剥がれ落ちる剥落につながります。室内であっても直射日光が当たらないかをチェックした上で飾りましょう。

また、反射光にも注意してください。直射日光と同じ強さがあるため、やはり掛け軸が傷みます。周りに光を反射するものを置くことは避けるのがおすすめです。

 

5.防虫香を入れて保管する

掛け軸をしまう場合は、防虫香を使いましょう。防虫香とは虫食いを防ぐためのものです。独特の香りで虫を寄せ付けない効果があります。

防虫香を使用するときには、タンス用ではなく掛け軸用を使いましょう。タンス用の防虫剤を使ってしまうと、掛け軸にシミや汚れが付く可能性があります。保管中に掛け軸を傷めないためにも、掛け軸用の防虫香を使って保管してください。

 

掛け軸の主な種類3つ

掛け軸の種類3つ

掛け軸には、主に3つの種類があります。

  • 季節の花が描かれた掛け軸「季節掛け」
  • 年中掛けられる掛け軸「年中掛け」
  • 仏事用に使う掛け軸「仏事の掛け軸」

それぞれどのような用途があるのかを知っていれば、TPOに合わせて掛け軸を掛けられるようになります。自分の持っている掛け軸の種類や掛けるタイミングを知りたい方は、以下を参考にしてください。

 

1.季節の花が描かれた掛け軸「季節掛け」

季節の花が描かれている掛け軸を「季節掛け」といいます。季節に合わせて掛け変えるのは、掛け軸の1つの楽しみ方です。季節ごとの掛け軸には、以下に示す特徴があります。

  • 春:桜が描かれている。鳥や月が構図に入っており、春の訪れを祝う意味がある。
  • 夏:朝顔が描かれている。青をメインに使った掛け軸が多い。
  • 秋:紅葉が描かれている。鳥と一緒の構図が多い。
  • 冬:水仙が描かれている。春を待っている冬の様子を表している。

季節掛けは、実際の季節よりも1ヶ月早めに飾るのがおすすめです。

 

2.年中掛けられる掛け軸「年中掛け」

「年中掛け」は、その名のとおり1年中掛けられる掛け軸のことです。普段用の掛け軸として使われています。以下に示す柄の掛け軸が年中掛けとされるので、覚えておきましょう。

  • 水墨山水
  • 書画
  • 四季花
  • ふくろう

季節を限定しない絵柄のものが年中掛けといわれます。年中掛けられますが、かけっぱなしだと傷んでしまうことには注意すべきです。年中掛けを2本用意し、交互に掛けるのがおすすめです。

 

3.仏事用に使う掛け軸「仏事の掛け軸」

仏事用に使う掛け軸は、「仏事の掛け軸」と呼ばれています。法要やお彼岸、お盆、弔事の際に掛けます。仏事の掛け軸に採用されている絵柄は、以下のものです。

  • 六字名号
  • 観音様
  • 蓮華
  • 十三佛

仏事用の掛け軸を掛けたいのであれば、どれか1つを購入しておきましょう。掛け軸にはほかにも種類があります。気になる方は、以下の記事を参考にしてみてください。

掛け軸には用途に応じた種類がある!人気の5種類を挙げてご紹介

 

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掛け軸を売るのならば、ぜひ永寿堂へお持ちください。永寿堂では、古く傷んでいる掛け軸であっても、有名な作家のものであれば買取いたします。文化勲章作家の買取実績もあるため、安心してお任せください。

買取方法は、店頭買取と出張買取、宅配買取の3つからお選びいただけます。気になる方はぜひお問い合わせからご相談ください。

 

【永寿堂のお問い合わせ】

・TEL:0120-060-510

・メール:info@eijyudou.com

 

まとめ

掛け軸の掛け方まとめイメージ

掛け軸には、掛ける場所に応じた適切なサイズがあります。まずはサイズを把握してから掛けるものを決めましょう。掛け軸を掛けたり外したりする際は、今回紹介した方法を参考にしながら慎重に作業してみてください。

掛け軸を扱うときには、5つの注意点があります。注意点を守らなければ、掛け軸が傷つく可能性があるため気をつけましょう。掛け軸の種類も知っておくと、状況に合わせて適切な掛け軸を掛けられます。

もしも不要な掛け軸があれば、永寿堂へお持ちください。

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