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飾らなくなった掛け軸のしまい方6ステップ!扱うときの注意点も解説
掛け軸のしまい方のメイン画像

飾らなくなった掛け軸のしまい方は、6ステップに分けられます。デリケートなもののため、扱い方にもいくつか注意点があります。この記事では、掛け軸のしまい方と併せて保管する方法まで解説。ぜひ参考にして、大切な掛け軸をきれいに保管できるようになりましょう。

1.飾らなくなった掛け軸のしまい方
  壁にかかった状態で下から巻く
  矢筈を使って掛け軸をはずす
  風帯を下にしながら最後まで巻く
  左右の風帯をたたむ
  巻紙を挟んで紐を巻く
  掛け軸を桐箱へしまう
2.掛け軸を扱うときの注意点2つ
  床の上では巻かない
  強く締めすぎない
3.掛け軸を保管するときのポイント3つ
  湿気が多い場所にはしまわない
  しまう前にホコリを取る
  防虫剤を入れてからしまう
4.長期間しまってある掛け軸を売るには「永寿堂」へ
5.まとめ

 

飾らなくなった掛け軸のしまい方

飾らなくなった掛け軸のしまい方のイメージ

早速、飾らなくなった掛け軸のしまい方を解説します。しまい方は、全部で6ステップです。

・壁にかかった状態で下から巻く

・矢筈を使って掛け軸をはずす

・風帯を下にしながら最後まで巻く

・左右の風帯をたたむ

・巻紙を挟んで紐を巻く

・掛け軸を桐箱へしまう

掛け軸は、手順どおりにしまわないと折り目がついてしまう可能性もあります。以下に示す手順を参考にしまってみてください。

 

1.壁にかかった状態で下から巻く

掛け軸は、壁にかかった状態で下から巻いていきましょう。その理由は、外してからたたむと掛け軸を傷めてしまう可能性があるためです。下についている取っ手のような部分を持ち、掛け軸がずれないようにおさえながら巻いてください。

半分ぐらいまで巻いたならば、次のステップに移ります。近くに矢筈を置いておくと次の作業がおこないやすくなるため、あらかじめ準備しておくのがおすすめです。

 

2.矢筈を使って掛け軸をはずす

半分ぐらいまで巻き上げたならば、掛け軸の巻いた側を左手で持ちましょう。右手で矢筈を持ち、Y字になった部分を使って掛け軸を外してください。このとき、左手の肘と手首の角度に気をつけましょう。

床と平行になるように持ってしまうと、掛け軸が折れ曲がってしまいます。あとがつくと傷む原因になるため、注意が必要です。必ず床と掛け軸が垂直になるように肘と手首を動かしましょう。

 

3.風帯を下にしながら最後まで巻く

壁から掛け軸を外したならば、両手で巻き上げた部分を持ち、風帯を下にして巻き上げていきましょう。左右がずれないように整えながら巻き上げます。巻き上げの最後にに注意すべきことは、風帯を巻き込まないようにすることです。

風帯を巻き込んでしまうと変な形になってしまい、直せなくなってしまいます。本来の真っ直ぐな状態を保つためには、風帯を巻き込まずにしっかり処理することが大切です。

 

4.左右の風帯をたたむ

つづいて掛け軸の左右にある風帯をたたむ作業に移ります。風帯は、真横になるように折り曲げましょう。右の風帯は左方向に、左の風帯は右方向に折り曲げます。

風帯の裏生地と掛け軸上部の柄が合っていると、正しく折れている証拠です。間違った折り方をしてしまうとカールや折り目がついてしまうため、キレイに折りたたむことに心がけてください。

 

5.巻紙を挟んで紐を巻く

風帯を折り込んだならば、巻紙を挟んでから紐を巻いて結びます。巻紙が必要な理由は、結び跡が掛け軸に付かないようにするためです。巻紙を巻き終えてから紐を巻いていきましょう。

紐は掛け軸に3周くらい巻いていきます。掛け軸を回転させながら巻くと、うまく巻けますよ。そうして余った紐を右手の指で摘み、小さな輪っかを作りましょう。その輪っかを右側の巻緒の下に通し、その後左の巻緒の下に通します。すると、紐が固定されて解けなくなるのです。

 

6.掛け軸を桐箱へしまう

最後に、掛け軸を桐箱にしまいましょう。桐箱には枕と呼ばれる場所があります。掛け軸が仰向けになるようにしまってください。

掛け軸の右か左側に隙間ができれば、うまくしまえている証拠です。その隙間に冊書の短冊などの付属品を付けましょう。蓋が閉まらない場合は掛け軸をうまくしまえていない可能性があるため、方向を変えてみてください。

 

掛け軸を扱うときの注意点2つ

掛け軸の扱い方イメージ

ここからは、掛け軸を扱うときの注意点について解説します。注意点は以下の2つです。

・床の上では巻かない

・強く締めすぎない

それぞれの注意点について、なぜそのような注意が必要なのかを解説していきます。これらの注意点を守らないと掛け軸がやぶれてしまったり、折り目がついて傷んでしまったりすることにもなるため、以下の説明をしっかりと頭に入れて扱うようにしてください。

1.床の上では巻かない

掛け軸は、床の上で巻かないようにしましょう。床の上で巻いてはいけない理由は、以下の2つです。

・汚れる可能性がある

・掛け軸に余計な力が入る

掛け軸を床で巻く場合、床の汚れが掛け軸についてしまう可能性があります。掛け軸に床の汚れがつくと、シミになって見栄えが悪くなるのです。また、掛け軸に余計な力が入るといったリスクもあります。

余計な力が入ると掛け軸がずれて巻かれてしまい、元に戻せなくなる可能性も否めません。そのまましまってしまうと傷みの原因にもなります。

 

2.強く締めすぎない

掛け軸を縛るときには、強く締めすぎないようにしましょう。掛け軸は薄い紙でできているため、かなりデリケートです。強く締めすぎてしまうと、折れやシワ、歪みの原因になります。

もちろん、強くにぎることも厳禁です。たとえ一瞬握った程度でも折れの原因につながることもあります。キレイに保管するためにも、優しく取り扱うようにしてください。

 

掛け軸を保管するときのポイント3つ

掛け軸を保管するときのポイントイメージ

掛け軸を保管するときにも、3つのポイントがあります。

・湿気が多い場所ではしまわない

・しまう前にホコリを取る

・防虫剤を入れてからしまう

掛け軸はデリケートなものであるため、保管する際にも気を遣わなければいけません。以下の3つのポイントをおさえた上で保管してみましょう。

ふたたび飾るときには、キレイな状態で飾れることを目指してください。

1.湿気が多い場所にはしまわない

気をつけるべきポイントの1つ目は、湿気が多い場所にしまわないことです。掛け軸は湿気が大の苦手で、湿気が多い場所に長期間さらされていると、カビが発生して繁殖してしまう可能性があります。梅雨の時期は特に注意が必要です。

そのため、しまうのは天気のいい日が続く時期を選び、極力湿気の少ない場所に保管することに心がけましょう。どうしても湿気の多い時期に保管しなければならない場合は、天気がいい日に取り出して定期的に陰干しするとカビの発生を防げます。

 

2.しまう前にホコリを取る

2つ目のポイントは、しまう前にホコリをしっかりと取ることです。ホコリがついたまましまってしまうと、ダニを呼んだりしみを作ったりしてしまう原因になります。掛け軸をはずす前には、羽ぼうきなどでホコリをしっかり取ることがおすすめです。

このとき、羽ぼうきで強く掛け軸をたたいてしまうと、掛け軸を傷めてしまうことになります。最悪の場合は破けてしまうことあるため、優しく丁寧にホコリを取るようにしましょう。

 

3.防虫剤を入れてからしまう

掛け軸をしまうときのポイント3つ目は、防虫剤を入れてからしまうことです。ホコリを取ったとしても、紙を食べる虫が寄り付いてしまいます。虫が寄り付かないように、必ず防虫剤を入れておきましょう。

入れる防虫剤には表具専用のものを選んでください。それ以外のものだとニオイ成分が異なるため、掛け軸に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

長期間しまってある掛け軸を売るには「永寿堂」へ

掛け軸を売るには永寿堂へイメージ画像

特に長時間しまっておいた掛け軸を売るには「永寿堂」がおすすめです。永寿堂では宅配買取もおこなっており、掛け軸を詰めて送るだけなので手間もかからず簡単に売却できます。

掛け軸を処分するとしても、袋に入れて捨てることを考えれば宅配買取と手間はほぼ同じでしょう。価値を見極めた上で買い取りを行うため、お得に手放せます。処分したい掛け軸がある場合は、以下のお問い合わせからご相談ください。

 

【永寿堂のお問い合わせ】

・TEL:0120-060-510

・メール:info@eijyudou.com

 

まとめ

掛け軸のしまい方についてのまとめ

今回は、掛け軸のしまい方について解説しました。掛け軸は、今回紹介した6ステップでしまってみましょう。しまうときは床に置かずに、また力を入れて締めないようにしてください。掛け軸はデリケートなものであるため、保管する環境にも気を遣いましょう。

湿気や害虫、ホコリには細心の注意を払ってください。もしも処分しようと考えたときには、ぜひ永寿堂にお問い合わせください。

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