【横山大観の買取相場】横山大観の買取相場や作風について解説|愛知名古屋の骨董品買取は永寿堂へ

骨董品買取店 永寿堂への電話アイコン 骨董品買取店 永寿堂への電話

お知らせ・コラム
NEWS

横山大観の買取相場は数百万|代表的な作品7つとポイントを解説

横山大観の作品には7つの代表作があり、その買取相場は数百万ともいわれています。この記事では、横山大観の作風を紹介するとともに高額買取のポイントやおすすめの買取店舗などを解説。価値を知りたい方、売却をお考えの方はぜひ参考にしてください。

1.横山大観とはどんな画家?
2.横山大観の作風
3.横山大観の代表作7つ
  横山大観の初期作品「無我」
  1952年制作「或る日の太平洋」
  秋の様子を描いた「紅葉」
  重要文化財に指定されている「生々流転」
  豪快な富士が特徴「霊峰富士」
  大正元年に大観画集に掲載された「白衣観音」
  1917年制作、富士をモチーフにした「群青富士」
4.横山大観の買取相場は数百万
5.横山大観の作品を高く売るためのポイント5つ
  富士をモチーフにした作品は人気
  付属品を付ける
  無理に掃除しない
  保管環境には気をつける
  鑑定書は付ける
6.横山大観の作品を売るなら「永寿堂」
7.まとめ

 

横山大観とはどんな画家?

横山大観とはどんな画家についての画像

横山大観は、明治元年〜昭和の中期まで生きた作家です。茨城県に生まれ、学生時代から絵を描いていました。水戸藩士の息子であった横山大観は、1888年に横山家の養子に入ります。そこで名字が横山となったのです。

その後、東京美術学校に毛筆画で受験をします。当初は鉛筆画での受験を希望していましたが、受験者数が多かったため断念したそうです。卒業後は、京都に渡って仏画を学んでいます。

京都の美術学校や母校の教員も務めました。横山大観は、国内の活動にとどまらず海外にも積極的に進出し、アメリカやドイツ、フランスなどで高い評価を得ています。日本の芸術に大きな影響を与えた人物です。

 

横山大観の作風

横山大観の作風イメージ画像

横山大観の作風は、日本画の伝統的な表現を用いながらも西洋画の要素を取り入れた、独特な世界観を表現したものです。日本画は、東京美術学校に入学する前から在籍中に師事した狩野芳崖と結城正明から学び、西洋画は美術学校の同期である菱田春草とともに研究していました。

横山大観の作品には「朦朧体」がよく使われています。朦朧体は線画を使わずに色の濃淡によって表現する技法です。当時この朦朧体は、日本国内では曖昧な表現として批判を受けていました。

しかし海外に渡って作品を発表したところ、高い評価を獲得したのです。海外での評価を聞いた日本でも作品の見方が変わり、評価されるようになりました。横山大観は、幻想的な雰囲気のある日本画を多く描いています。

 

横山大観の代表作7つ

横山大観の代表作紹介のイメージ

ここからは、横山大観の代表作である以下の7つを解説します。

・横山大観の初期作品「無我」

・1952年制作「或る日の太平洋」

・秋の様子を描いた「紅葉」

・重要文化財に指定されている「生々流転」

・豪快な富士が特徴「霊峰富士」

・大正元年に大観画集に掲載された「白衣観音」

・1917年制作、富士をモチーフにした「群青富士」

横山大観が実際にどんな作品を描いていたのかを見ていきましょう。自分の持っている絵画が横山大観のものかを確認するためにも、特徴を掴んでみてください。

 

1.横山大観の初期作品「無我」

1つ目の作品は、横山大観の初期作品の代表と呼ばれている「無我」です。第2回日本絵画協会絵画共進会において銅賞牌を受賞した掛け軸で、童子が川辺にたたずんでいる様子が描かれています。

童子を通じて禅的な悟りを表現した作品です。春の気配を感じさせる川辺の背景に柳の芽を描き、作品に美しさと深みを与えています。無我は1枚だけではなく、3枚存在していることも特徴です。

それぞれが東京と島根、長野にあり、どれも同じ絵柄ではありません。同じ時期に制作されてはいますが、雰囲気はどれも異なっています。

 

2.1952年制作「或る日の太平洋」

1952年に制作された「或る日の太平洋」は、横山大観の晩年の代表作といわれています。敗戦の傷跡と1951年のサンフランシスコ講和条約からインスピレーションを受けて制作しました。

戦後の大きな傷跡を表現するとともに新たな時代への希望を表した作品です。当時、日本の伝統を誇りに思う国粋主義は否定的に捉えられていたため、日本画の制作はかなり批判されていました。それでも横山大観は作品を発表し、自分の意志を曲げない強い心を作品で表現しています。

 

3.秋の様子を描いた「紅葉」

3つ目に紹介するのは、秋の様子を描いた「紅葉」です。無我や或る日の太平洋と比較すると豪華な絵画で、鮮やかな色彩で紅葉を表しています。波にはプラチナ箔を用い、金泥を敷いて土を表現していることが特徴です。

六曲一双の屏風に描かれているため、かなりサイズの大きい作品といえます。大胆な作風は、今でもかなり人気です。当時の大観は西洋画の行き詰まりに懸念を持っており、東洋主義的画論を主張していました。

こちらの作品は、島根県の足立美術館に所蔵されています。

 

4.重要文化財に指定されている「生々流転」

重要文化財に指定されている「生々流転」は、水が柔軟に変化し、とどまることを知らない様子を丁寧に描いた作品です。

山の雲の1粒が一滴の水になって地に落ち、川となった水がやがて大河になって海に流れ、その後天に登ってまた雲になるといったループ(循環)を描いています。構図や表現技法、画法の全てに横山大観らしさを感じさせる作品といっていいでしょう。

生々流転は巻絵となっており、その長さは40メートルにも及びます。日本一長い巻絵です。

 

5.豪快な富士が特徴「霊峰富士」

5つ目に紹介する作品は、豪快な富士が特徴的な「霊峰富士」です。横山大観は国粋主義を貫いていました。そのためか、日本の象徴とも呼べる富士山を多くの作品に登場させているのです。

霊峰富士は横山大観の代表作の1つであり、ほかにも同じタイトルの作品が多く存在しています。霊峰富士に描かれている富士は、平安時代から定着している「三峰型」です。富士の魅力を描くために一生涯描き続けたといわれています。

 

6.大正元年に大観画集に掲載された「白衣観音」

大正元年に大観画集に掲載された「白衣観音」は、画集に掲載されて以来100年もの間所在がわからなくなっていました。その後2017年になって発見され、大きな話題を呼んでいます。

白衣観音は、水辺の岩に腰掛ける白衣観音を描いた作品です。朦朧体を批判されていた横山大観は、画風を崩さずに批判されない作品を作るように工夫していました。岩の質感などが見事に再現されています。

現在はとある個人が所有していますが、歴史的にも価値のある作品であるため、市場に出れば高値が付くことは間違いないでしょう。

 

7.1917年制作、富士をモチーフにした「群青富士」

最後に紹介する作品は、1917年に制作された富士をモチーフにした「群青富士」です。爽やかな初夏の富士を描いており、雲や残雪の白さと緑の山のコントラストが特徴的な作品となっています。簡潔な構図も魅力です。

横山大観は、この作品以降多くの富士を描いています。富士山を「己の魂を写す鏡」として捉えていました。この群青富士は静岡県立美術館に保管されているものであるため、市場に出てくることはおそらくないでしょう。

 

横山大観の買取相場は数百万

横山大観の査定イメージ

横山大観の作品の買取相場は、数百万円とされています。

ただし、全ての作品が数百万円で買取されるわけではありません。保存状態や希少価値、需要などを考えて買取価格が決定されます。中には1万円で買い取られる作品もあるため、あまり期待しすぎないようにしてください。

横山大観の作品の中でも特に価値が高いのは、以下のものです。

・絵画

・水墨画

・掛け軸

・屏風

・裾絵

・リトグラフ

リトグラフは複製されたものですが、ファンの間ではかなり人気が高いため、高額買取される可能性が高いのです。

 

横山大観の作品を高く売るためのポイント5つ

横山大観の作品を高く売るためのイメージ

ここからは、横山大観の作品を高く売るためのポイントを以下に5つ解説します。

・富士をモチーフにした作品は人気

・付属品を付ける

・無理に掃除しない

・保管環境には気をつける

・鑑定書は付ける

横山大観の作品を持っていて、処分したいと考えているのであれば、上記のポイントを踏まえて取り扱ってみましょう。それぞれの解説を頭に入れて実践してみてください。

 

1.富士をモチーフにした作品は人気

1つ目のポイントは、富士をモチーフにした作品には人気がある点です。所有している作品が富士をモチーフにして作られているかをチェックしてみましょう。横山大観は多くの作品を描いており、その中でも多いのが富士を描いたものです。

富士をモチーフにした作品の中でも代表的なものは、コレクターの間でかなり人気が高いため、高値で売れる可能性があります。横山大観の作品は贋作も多いとされ、素人では見極めが難しいです。本物かどうかが気になる場合には、プロの鑑定士に鑑定を依頼することをおすすめします。

 

2.付属品を付ける

高く売るポイントの2つ目は、付属品を付けることです。掛け軸であれば、掛け軸を入れるための共箱を、絵画であれば箱や説明書、額縁、アクリルを添えてください。

大抵の場合、付属品には作者自身が描いたサインが書かれています。箱がない場合は、共シールなどが付けてあることもあるでしょう。それらは、作品が本物である証明になります。

本物とわかれば価値が認められ、査定額が上がりやすくなるのです。付属品は保存しておいて、売るときに一緒に査定してもらいましょう。

 

3.無理に掃除しない

3つ目のポイントは、無理に掃除しないことです。きれいなものが高値になりやすいと思っている方もいますがそれは誤りで、無理な掃除によってギズや汚れを付けてしまうと値を下げてしまうことにもなりかねません。

キズや汚れが付いた絵画は、その価値を失ってしまいます。ホコリが付いている程度であれば、ハタキなどを使って優しく取ってあげれば問題ありません。それ以外の汚れやシミが付いていても、そのままの状態でプロに相談しましょう。プロに掃除してもらったほうが安心です。

 

4.保管環境には気をつける

保管環境に気をつけることも高く売るためのポイントの1つです。絵画を保管する際には、汚れを付けないように努力しなければなりません。保管する場合には、以下のことに留意しましょう。

・直射日光を避ける

・除湿対策をする

・タバコを吸う部屋に保管しない

・定期的に空気に触れさせる

直射日光は色あせにつながるため、暗所で保管するようにしましょう。ただし、暗所には除湿の策を施しておかないと、カビが発生する可能性があります。

また、タバコを吸う部屋で保管すると匂いが付いてしまう可能性があります。絵画の保管部屋は禁煙にするのがベターです。長い間保管しておくと劣化するため、1ヶ月に一度は外気に触れさせましょう。

 

5.鑑定書は付ける

最後のポイントは、鑑定書を付けることです。鑑定書は、作品が本物であることを証明してくれます。横山大観の作品は偽物が出回っていることが多く、本物であることを証明できれば、高く買い取ってもらえる可能性も高まるのです。

査定のときに一緒に鑑定してもらうことはできません。そのため、査定をして貰う前に別途鑑定してもらう必要があります。業者にもよりますが、費用は4万円程度です。

横山大観の作品は事前に鑑定してもらい、鑑定書を付けた上で買い取ってもらいましょう。

 

横山大観の作品を売るなら「永寿堂」

横山大観の売却は永寿堂のイメージ画像

横山大観の作品を売るのならば、「永寿堂」がおすすめです。永寿堂は、日本画の買取もおこなっています。過去には文化勲章作家の作品を買い取った実績もあり、査定の目は確かです。

シミや汚れ、色焼けがあったとしても、なんとか価値を見出して買取れないかを検討します。横山大観の作品をお持ちの方は、電話またはメールで問い合わせてみてください。

 

【永寿堂へのお問い合わせ】

・TEL:0120-060-510

・メール:info@eijyudou.com

 

まとめ

横山大観の買取り記事まとめイメージ

今回は、横山大観の作品について解説しました。横山大観は、日本を代表する画家です。線画をはっきり描かない朦朧体という技法を使い、日本だけではなく世界からも認められました。

横山大観の作品には、富士をモチーフにしたものが多いです。中には買取相場が数百万とされるものもあります。もしも横山大観の作品をお持ちの場合には、保管方法に気をつけて無理な掃除は避けてください。

横山大観の作品を買い取ってもらいたい場合には、ぜひとも「永寿堂」にお声がけください。

関連記事