掛け軸の処分方法をご紹介|廃棄の前に見ておきたい掛け軸の取り扱いについて

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掛け軸の処分方法をご紹介|廃棄の前に見ておきたい掛け軸の取り扱いについて

日本家屋で床の間に飾られることが多い掛け軸は、飛鳥時代に中国から伝えられたものです。有名作家が描いた作品や古い掛け軸は大変貴重で、買取に出すと高額査定を受ける場合があります。今回は、掛け軸の処分方法や廃棄する際の取り扱い方について解説します。

【目次】
掛け軸を廃棄することがもったいない理由
 価値が高い掛け軸の可能性がある
  箱も揃っているものは高く評価される可能性がある
  軸先に希少な素材が使われていると価値が高い
 廃棄でも買取でも手間はかかる
掛け軸の処分方法
 買取業者に買い取ってもらう
 美術館などへ寄贈する
 知人や家族などに譲渡する
 ゴミとして廃棄する
仏壇内の掛け軸の処分・取り扱い方法
 お性根抜き(開眼供養)を行う
 お焚き上げを行う
 清め塩で清めてから廃棄する
掛け軸の処分なら永寿堂にお任せ下さい
まとめ

 

掛け軸を廃棄することがもったいない理由

廃棄される掛け軸掛け軸の処分方法には、廃棄だけでなく買取に出す選択肢もあります。掛け軸を廃棄するのがもったいない理由は、次のとおりです。

  • 価値が高い掛け軸の可能性がある

  • 廃棄でも買取でも手間はかかる

それぞれの理由を詳しく確認していきましょう。

 

価値が高い掛け軸の可能性がある

廃棄がもったいない理由として、掛け軸の価値が高い可能性があることが挙げられます。掛け軸に興味がない方にしてみれば、掛け軸はただの絵や落書きに見えるかもしれません。しかし、実際に査定を受けると、100万円以上の価値がある場合があります。掛け軸の廃棄を検討しているならば、一度査定に出して価値を確かめてみるのがおすすめです。

 

箱も揃っているものは高く評価される可能性がある

掛け軸の査定時は、作品を収納する箱を揃えると高く評価される場合があります。掛け軸を収納する箱はさまざまな種類がありますが、作者が署名捺印されたた「共箱」は高い評価がつきやすいです。
さらに、共箱を重ねる「二重箱」の場合は、より高く評価される可能性があります。二重箱には内側の共箱を保護する役割を持ち、高価な作品が収納されていることが多いです。

 

軸先に希少な素材が使われていると価値が高い

軸先に希少な象牙(ぞうげ)が使用されている掛け軸は、高額査定を受ける場合があります。軸先(げじく)は軸棒の両端に取り付けられた、掛け軸を巻くときに使用する部分です。安価な掛け軸の場合、プラスチック製の軸先が使用されています。象牙とプラスチックの見分け方は、模様の有無です。象牙には美しい木目のような模様が見られますが、プラスチックに模様はありません。

 

廃棄でも買取でも手間はかかる

掛け軸の処分は、廃棄でも買取でも同じように手間がかかります。掛け軸は、基本的に可燃ゴミとして処分できますが、自治体によって分別方法が変わることも多いです。特に、はじめて掛け軸を廃棄する場合は、自治体に確認のうえ適切に分別して処分する必要があります。買取に関しても、掛け軸を段ボールに詰めて買取業者に配送したり自宅で査定したりすることが必要です。
廃棄でも買取でも処分にかかる手間にほとんど変わりはありません。価値のある掛け軸の処分を検討するのであれば、買取に出して大切に使用してくれる方にお譲りするのがおすすめです。

 

掛け軸の処分方法

床の間の掛け軸掛け軸の処分には、次のような方法があります。

  • 買取業者に買い取ってもらう

  • 美術館などへ寄贈する

  • 知人や家族などに譲渡する

  • ゴミとして廃棄する

それぞれのメリットや手間を考慮したうえで、自分に適した方法で処分しましょう。

 

買取業者に買い取ってもらう

掛け軸の処分方法として、買取に出す方法があります。掛け軸は骨董品としてかなり需要が高く、価値の高い作品であれば買取業者が高値で買取してくれることが多いです。とくに、有名作家の作品で保存状態が良い掛け軸は、数十万円の査定額がつく場合もあります。
買取業者への査定は持ち込みに加え、出張査定サービスを提供する業者も多いです。出張査定サービスを利用すれば、遠方にある買取業者でも買取に出しやすいメリットがあります。高額査定を受けたい場合は、掛け軸を収納する箱や本物の証明書を用意しておきましょう。

 

美術館などへ寄贈する

価値の高い掛け軸の場合は、美術館やNPO団体などに寄付するのもひとつの方法です。寄付することにより、作家が時間をかけて制作した掛け軸を、多くの人に鑑賞してもらえます。また、国や地方公共団体が運営する美術館などに寄付すれば、税制待遇処置により取得価格分の所得控除を受けられるのも大きなメリットです。
「掛け軸をゴミとして処分するのは気が引ける」という方は、美術館やNPO団体などへの寄付を検討しましょう。ただし、すべての掛け軸を寄付できるわけではありません。寄付する前に、掛け軸の価値を確かめる鑑定を受ける必要があります。

 

知人や家族などに譲渡する

家宝として代々伝えられてきた掛け軸は、家族や知人などに譲渡する方法があります。譲渡することにより、自分の代で途切れさせることなく、次世代に家宝を残せるのがメリットです。しかし、譲渡は押し付けにならないように注意する必要があります。
とくに、譲渡相手が知人の場合、押し付けになると人間関係のトラブルに発展する可能性があります。思い入れのある掛け軸ほど譲渡したい気持ちが強くなりますが、相手の意向を汲むことが大切です。また、110万円以上の価値がある掛け軸には贈与税がかかるため、注意してください。

 

ゴミとして廃棄する

骨董価値がない掛け軸の場合は、ゴミとして廃棄するのも方法です。仏具の掛け軸も「お根性抜き」がされていれば、ゴミとして廃棄して問題ありません。お根性抜きとは、魂を宿らせる仏具の掛け軸に再度読経をおこない魂を抜く儀式のことです。
掛け軸は可燃ゴミに分類でき、一般ゴミと合わせて廃棄できます。ただし、軸先にプラスチックが使用されている掛け軸の場合は、ゴミの分類に注意が必要です。プラスチックの分類方法は自治体によって変わるため、可燃ゴミとして廃棄したい場合は確認しましょう。

 

仏壇内の掛け軸の処分・取り扱い方法

寺院の掛け軸イメージ仏壇内の掛け軸を処分する場合は、次のような儀式をおこなう必要があります。

  • お性根抜き(開眼供養)を行う

  • お焚き上げを行う

  • 清め塩で清めてから廃棄する

それぞれの儀式について詳しく確認していきましょう。

 

お性根抜き(開眼供養)を行う

魂を宿らせた仏具の掛け軸を処分する際は、お性根抜き(開眼供養)をおこなう必要があります。お性根抜きとは、魂を宿らせる仏具の掛け軸に再度読経をおこない魂を抜く儀式のことです。お性根抜きにより、「魂の宿った掛け軸」から「ただの掛け軸」に戻していきます。お付き合いのあるお寺や遺品業者などで魂抜きの読経供養を依頼しましょう。

 

お焚き上げを行う

お性根抜きで魂を抜いたら、お焚き上げをおこないます。お焚き上げとは、生前に故人様が大切にされていた品物を供養し、燃やしてもらうことです。魂を抜いた掛け軸はただの掛け軸として扱えますが、可燃ゴミとして廃棄することに気が引ける方もいるでしょう。このような場合には、お寺にお性根抜きと合わせてお炊き上げしてもらうのがおすすめです。

 

清め塩で清めてから廃棄する

お寺によっては火の取り扱いが厳しく、お炊き上げを断られる場合があります。掛け軸のお焚き上げができない場合は、清め塩で清めてから廃棄処分しましょう。清め塩にはお炊き上げと同じ効果があり、清めることで掛け軸が浄化されるのです。
清め塩はの方法は、掛け軸を紙の上に置いて「左・右・左」の順番で撒いて清めます。清め塩をおこなったあとは、白い布に包み、一般ごみとは別のゴミ袋に入れて処分しましょう。

 

掛け軸の処分なら永寿堂にお任せ下さい

掛け軸の買取りや処分は永寿堂へ骨董品買取専門店の永寿堂では多種多様な骨董品の買取実績があり、丁寧な査定により業界トップクラスの高価買取を実現しています。とくに、掛け軸の買取りで有名作家の作品で保存状態が良い掛け軸は、高価格で査定可能です。買取方法は、店頭買取や出張買取、宅配買取から自由にお選びいただけます。
また、大量の掛け軸の買取もご相談を承りますので、お手元に買取を検討する掛け軸をお持ちの場合は一度当店にご相談ください。

掛け軸についてはこちらの記事もご参考ください。

掛け軸の買取相場はいくら?種類や高く売る4つのポイントを解説

 

骨董品買取専門店 永寿堂へのお問い合わせ先

・TEL:0120-060-510
・メールフォーム:https://www.eijyudou.com/contact/
・LINE ID:@721crjcp

 

まとめ

掛け軸の処分についてまとめ掛け軸に興味がない方にとっては、ただの絵や落書きに見えるかもしれません。しかし、実際に掛け軸を鑑定すると、価値の高い作品である場合もあります。とくに、有名作家の作品で保存状態が良い掛け軸は、高額査定を受けることも多いです。買取を検討する掛け軸をお持ちの場合は、プロの鑑定士の査定を受けてみてはいかがでしょうか。

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