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ボーンチャイナとは?白磁器との違いや特徴をご紹介

ボーンチャイナは高級食器の代名詞として、世界中で愛されています。ボーンチャイナは白磁器も違い、美しい色合いや透光性、高い強度が魅力です。本記事ではその特徴や白磁器と異なる点、代表的なブランドについて紹介します。

【目次】
ボーンチャイナとは
 ボーンチャイナの特徴
 ボーンチャイナの歴史
ボーンチャイナと白磁器の違い
 焼成方法
 成分の違い
 透光性の違い
 強度・色合いの違い
ボーンチャイナの代表的なブランド
 ウェッジウッド
 ミントン
 ロイヤルドルトン
 ナルミ
 ノリタケ
ボーンチャイナを高価で買取してもらうには
 手入れに細心の注意を払う
 セット一式を揃える
 箱や付属品を揃える
ボーンチャイナの買取なら永寿堂にお任せ下さい
まとめ

 

ボーンチャイナとは

ボーンチャイナの焼き物

ボーンチャイナとは高級食器の一種であり、骨灰と粘土を主原料とした磁器のことです。その高級感や美しさから、世界中で愛されています。とくにイギリスのスタッフォードシャーで生産されたボーンチャイナは、世界的に有名な磁器です。
ボーンチャイナは、磁器のなかでも長い歴史があるといわれています。ここでは、ボーンチャイナの特徴と歴史について見ていきましょう。

 

ボーンチャイナの特徴

18世紀にイギリスで誕生した磁器であるボーンチャイナは、名前に「チャイナ(China)」があるため中国製と思われるかもしれませんが、実際にはイギリス製の磁器です。
ボーンチャイナは、名前のとおり原料に牛の骨灰を含みます。このことから名前に「ボーン(Bone=骨)」がついているそうです。ただし「ボーンチャイナ」という名称の定義は、国によって異なりますイギリスでは素地中に骨灰が35%以上含まれているものを、日本では30%以上をボーンチャイナと呼ぶようです。

 

ボーンチャイナの歴史

ボーンチャイナの歴史は13世紀頃まで遡り、ヨーロッパに東洋の陶磁器が伝わったことに始まります。
その際、詳しい製造方法までは伝わらず、白い陶器は貴族や王族だけが楽しめるものでした。数百年にわたって再現ができない代物とされていた陶磁器ですが、それを可能にしたのが当時ヨーロッパで権力を持っていたアウグスト王です。
日本の伊万里焼をこよなく愛していた彼によって、白磁器が作られました。その後ドイツでも制作が始まったとされています。
やがてドイツ以外でも、白磁器制作がおこなわれるようになりました。しかし製造に必要な「カオリン」がイギリスでは入手できなかったため、代わりに牛骨の灰を使用して白い磁器の製造を試み、これがボーンチャイナと呼ばれるものの起源となったのです。

 

ボーンチャイナと白磁器の違い

ボーンチャイナのカップ&ソーサーここでは、ボーンチャイナと白磁器の違いについて解説します。この2つの陶磁器は、それぞれ独自の焼成方法や成分から作られており、透光性や強度、色合いにも異なる特徴をもっているのです。
そこでまずは焼成方法について解説し、次に成分、透光性、強度、色合いの違いを詳しく紹介します。陶磁器に興味のある方や、ボーンチャイナと白磁器の違いについて知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

 

焼成方法

ボーンチャイナと磁器の違いとしては、まず焼成方法が挙げられます。この温度が両者では異なるのです。
磁器は一般的に、高温で焼き上げます。そのため繊細で硬い白磁器に仕上がるのです。一方のボーンチャイナは、酸素量が少ない炎を使います。磁器よりも低温なのが特徴です。
ボーンチャイナは1回目の焼成において釉薬をかけずに焼き、2回目の焼成である釉焼きにてフリット釉をスプレー掛けします。このように焼成されることで緻密な結晶構造を形成するため、約2倍の強度と優れた透光性、滑らかな艶が生じるのです。

 

成分の違い

ボーンチャイナと磁器は、成分も異なります。磁器の場合は、白くするためにカオリンという成分が使われ、ヨーロッパではこの手法で白磁器が作られていました。
一方でカオリンが手に入らなかったイギリスでは、牛の骨灰を使用しています。ボーンチャイナはこちらに分類され、現在では通常の磁器とボーンチャイナは別物とされているのです。

 

デザインの違い

ボーンチャイナと白磁器は、デザインにも違いがあります。前述したように、白磁器は高温で焼成されるため、耐熱性の高い釉薬が必要です。それに対してボーンチャイナは、低温で焼成されるため、白磁器では使用できない釉薬を使えます。
このようにボーンチャイナでは多くの材料を使えるため、鮮やかなデザインを表現できるのです。これらは、白磁器とボーンチャイナの釉薬とデザインにおける大きな違いといえるでしょう。

 

強度・色合いの違い

最後は「強度」と「色合い」の違いについて解説します。
ボーンチャイナと白磁器は、どちらも繊細な外観が特徴的です。しかし骨灰を多く含む原料が使われたボーンチャイナは、焼成すると通常の白磁器に比べて「約2倍の強度」があるとされています。
白磁器は釉薬を浸し掛けますが、ボーンチャイナは吹き付けます。そのため釉薬の層が薄く、前者よりも透光性が高くなるのです。また、磁器の色調は青がかったホワイトであり、ボーンチャイナは暖色系で色に暖かみがあります。
ボーンチャイナ独特の色合いと滑らかな艶は高い人気を誇っており、「成形」と「焼成」が困難であるため厳しい品質管理が必要です。

 

ボーンチャイナの代表的なブランド

ボーンチャイナのブランド食器ボーンチャイナは、陶磁器の中でもとくに繊細で美しい器として知られています。その中でも代表的なブランドは、ウェッジウッド、ミントン、ロイヤルドルトン、ナルミ、ノリタケなどです。
それぞれが独自の技術やデザインを持ち、多くの人々から愛され続けています。ここではこれらの代表的なブランドについて、その魅力や歴史を詳しく見ていきましょう。

 

ウェッジウッド

ウェッジウッド(Wedgwood)は、1759年に創業したイギリスの磁器ブランドであり、王室御用達ブランドとしても有名です。
初代ウェッジウッドは、王室が使用するテーブルウェアの作成を命じられ、シャーロット王妃から愛用されたことで「クイーンズ・ウェア」という名前を贈られました。

2代目ウェッジウッドが完成させたのは、同社製のボーンチャイナといわれています。一方、20世紀以降は一般市民でも手軽に手に入るテーブルウェアを提供し始め、現在は世界的に高い知名度と人気を誇るブランドです。
代表作である『ソーラー』は、牛骨の灰を50%以上使用した「ファイン・ボーンチャイナ」と呼ばれています。

 

ミントン

ミントンは、1793年にイギリスで創業された磁器ブランドです。日本でも人気が高く、ミントンの代表作として親しまれています。ミントンは金彩をたっぷり使用した豪華なボーンチャイナのブランドとして知られており、ヴィクトリア女王からは「世界でもっとも美しいボーンチャイナ」と評価されるほどでした。
かつてミントンは、日本の老舗百貨店などでも販売されており、今でもその品質の高さから中古市場でも高い需要があります。現在はロイヤルドルトンに買収されたため、ミントン時代の食器は非常に希少価値が高いとされているようです。

 

ロイヤルドルトン

ロイヤルドルトンは、1815年にイギリスの小さな村で設立された磁器ブランドです。ジョン・ドルトンとジョン・ワットによって誕生したブランドとされています。最初は水差しやウイスキーボトルなどを製造していましたが、後にヘンリー・ドルトンが加わり、製造ラインを改善して衛生用品や排水管の陶器工場に成長しました。
次代のドルトンは、美術方向に注力した制作に力を注ぎます。そして誕生した作品はパリ万博でグランプリを獲得し、ヴィクトリア女王にも購入されました。
1901年には「ロイヤル」の称号を授与され、高品質な製品は市場でも安定した需要があります。

 

ナルミ

「ナルミ」として知られる鳴海製陶株式会社は、日本の高級食器メーカーの一つで、創業は昭和21年にさかのぼります。
「ボーンチャイナ」と呼ばれる食器によく見られる独特の乳白色、柔らかい質感、そして光沢が特徴です。昔は量産が不可能であり、ボーンチャイナ製の食器は上流階級の人々のみが手に入れられるものでした。
しかしナルミは商品開発に取り組み、ボーンチャイナの量産化に日本で初めて成功したのです。これにより、高品質な食器がより手頃な価格で入手できるようになりました。

 

ノリタケ

1933年、日本陶器株式会社(現在のノリタケ)は、日本で初めてボーンチャイナの製造に成功したメーカーです。これまでボーンチャイナの製造には「製造コストが高い」「高度な技術が必要」といった課題がありました。
そこでノリタケは、1932年にボーンチャイナの研究に着手します。そして翌年には試作品を完成させました。その後1935年に本格的な製造が開始され、1938年にはノリタケのボーンチャイナが大量に輸出されるようになったのです。

 

ボーンチャイナを高価で買取してもらうには

ボーンチャイナの器専門店でボーンチャイナを高価で買取してもらうためには、セット一式を揃えることが大切です。そのうえで手入れにも細心の注意を払い、箱や付属品も整えましょう。ボーンチャイナは、その繊細さと美しさから高い人気を誇り、セットで揃っていることがとくに重要視されます。
日々の手入れには柔らかい布を使い、汚れやシミには適切なクリーナーを使用するようにしましょう。また箱や付属品が揃っていることで買取価格も上がります。以下の内容を参考に、大切なボーンチャイナを高価で買取してもらいましょう。

 

手入れに細心の注意を払う

ボーンチャイナには、定期的なお手入れが必要です。査定前であっても、表面に汚れやホコリがあると印象が悪くなるため、未使用の食器でも事前に柔らかい布で拭いて買取に出しましょう。ただし、このお手入れにも細心の注意を払わなければなりません。
食器は使用感があると買取価格が下がるため、一度洗っただけのものや鑑賞用に飾ってあったものでも、キズや汚れがつかないようにお手入れをしてください。

 

セット一式を揃える

商品のセット販売は、一般的に単品よりも高い価格で買取される傾向があります。カップ&ソーサーのセットやディナーセットなどは、単品で買うよりも高価なため、セットで買取に出すのがおすすめです。
買取業者もセットで揃っている商品の価値を高く評価する傾向にあります。それらの商品をあらためて揃えると高価になるため、買取ではセットで出すことで高額買取をしてもらえる可能性があるのです。

 

箱や付属品を揃える

ボーンチャイナの買取において、未使用で新品同様の状態の場合、付属品が揃っていることで価値が高まります。
とくに商品が箱に入っていることが重要です。またタグやアテンションカード、食器を包んでいた紙などがある場合、すべて一緒に出すことでさらに買取価格が上昇する可能性もあります。これらの付属品は、捨てずに大切に保管しておくのがおすすめです。

 

ボーンチャイナの買取なら永寿堂にお任せ下さい

ボーンチャイナなど中国美術品の買取りは永寿堂へボーンチャイナを売却するのならば、製品の価値を正しく査定できる買取業者へ持ち込むことが望ましいです。しかし「ではどのような業者を探すべきなのか」と悩んでいる方も多くいるでしょう。そのような方は、業者の買取実績に注目してください。
永寿堂は、ボーンチャイナの買取実績が豊富にございます。ボーンチャイナの食器をはじめ骨董品の買取りは永寿堂へおまかせ下さい。

骨董品買取専門店 永寿堂へのお問い合わせ先

・TEL:0120-060-510

・メールフォーム:https://www.eijyudou.com/contact/

・LINE ID:@721crjcp

 

まとめ

ボーンチャイナのまとめイメージボーンチャイナは高級な陶磁器の一種で、透光性があり、軽くて強度が高く、繊細で美しい模様といった特徴をもっています。代表的なブランドは、ウェッジウッド、ミントン、ロイヤルドルトン、ナルミ、ノリタケなどです。
ボーンチャイナを高価で買取してもらうには、手入れに細心の注意を払い、セット一式はもちろん、箱や付属品も揃えておきましょう。永寿堂はボーンチャイナの買取実績も豊富なので、お気軽にお問い合わせください。

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