日本画と浮世絵の違いとは?売却前に知っておくべきポイント

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日本画と浮世絵の違いとは?売却前に知っておくべきポイント
日本画と浮世絵の違いメインイメージ

日本画と浮世絵は、どちらも日本の伝統絵画として有名ですが、その違いを明確に理解している方は少ないかもしれません。
それぞれの作品を売却する際には、その価値や査定ポイントを正確に把握することが重要です。
今回は、日本画と浮世絵の歴史的背景、制作体制、技法・画材の違いを比較しながら、それぞれの売却に関する情報を分かりやすく解説します。
売却を検討されている方の参考になれば幸いです。

 

【目次】
日本画と浮世絵の違い
 歴史的背景の違い
 制作体制とジャンル
 技法と使用画材の違い
日本画の売却について
 日本画の価値を決める要素
 日本画の買取方法
浮世絵の売却について
 浮世絵の価値を決める要素
 浮世絵の買取方法
 肉筆浮世絵と版画の売却の違い
日本画と浮世絵の売却を検討する際の注意点
 信頼できる買取業者を見つける方法
 査定前に確認すべきこと
 売却時の手続き
 売却時の注意点
まとめ
骨董品の買取は永寿堂へおまかせ下さい!

 

日本画と浮世絵の違い

歴史的背景の違い

日本画と浮世絵は、誕生した時代背景が大きく異なります。
日本画は、平安時代から続く長い歴史を持つ絵画様式で、室町時代には水墨画、桃山時代には琳派や狩野派といった様々な画風が生まれ、発展を遂げました。

一方、浮世絵は江戸時代初期に生まれた比較的新しい絵画様式です。
江戸時代の平和な世情と都市文化の発展を背景に、庶民の娯楽として発展しました。
そのため、日本画が主に貴族や武士階級を対象としたのに対し、浮世絵は町民を主な鑑賞者としていました。
日本画は、宗教画や肖像画、風景画など幅広い題材を扱いますが、浮世絵は、役者絵、美人画、風景画、風俗画など、当時の世相を反映した題材が多く見られます。

 

制作体制とジャンル

日本画の制作体制は、時代や画家に応じて変化してきましたが、基本的に個々の絵師が作品を制作し、依頼主(主に貴族や寺院)に納品するという形が主流でした。
一方、浮世絵は、版元、絵師、彫師、摺師といった複数の職人が分業体制で制作していました。
版元が絵師に絵を依頼し、彫師が版木を彫り、摺師が刷るという流れです。
この分業体制により、大量生産が可能となり、庶民にも手が届く価格で作品が流通しました。

日本画のジャンルは、歴史画、肖像画、風景画、花鳥画、動物画など多岐に渡りますが、浮世絵は、役者絵、美人画、風景画、風俗画、春画など、当時の社会情勢や大衆文化を反映したジャンルが特徴的です。

 

技法と使用画材の違い

日本画は、岩絵具、膠、和紙や絹などを用いた伝統的な技法を用いて制作されます。
岩絵具は、鉱物や植物から作られた天然顔料で、独特の深みと輝きを持っています。
膠は、動物の皮や骨から抽出した接着剤で、絵具を定着させ、作品に耐久性を与えます。
一方、浮世絵は、主に木版画の技法を用いて制作されました。
木版画は、版木に絵柄を彫り込み、その版木に絵具を塗って紙に摺り込む技法です。
肉筆浮世絵と呼ばれる、絵師が直接筆で描いた作品もありますが、これは比較的高価なものでした。

日本画と浮世絵の画材は、基本的には共通点が多いです。
どちらも、岩絵具や顔料、膠などを用いて彩色が行われていました。
しかし、浮世絵では、版画の特性上、色の重ね塗りや繊細な表現には限界がありました。
日本画では、より自由で多様な表現が可能でした。

浮世絵の作品

 

日本画の売却について

日本画の価値を決める要素

日本画の価値は、絵師の名声、作品の歴史的・美術史的価値、画風、主題、保存状態などによって決まります。
有名な絵師の作品であれば、高額で取引される可能性が高いです。
また、作品が制作された時代や、作品に込められた思想、技術なども価値に影響を与えます。
保存状態が良いものほど、価値が高くなります。
虫食い、汚れ、破れ、カビなどがあると価値が下がるため、大切に保管することが重要です。

 

日本画の買取方法

日本画の買取方法は、主に以下の3つがあります。

1.出張買取

買取業者が自宅まで来て査定し、買取を行う方法です。
多くの買取業者が無料出張査定を行っています。

2.宅配買取

作品を梱包して買取業者に送付し、査定後買取を行う方法です。
送料は買取業者負担の場合と、依頼者負担の場合があります。

3.店頭買取

買取業者の店舗に直接持ち込み、査定後買取を行う方法です。

 

浮世絵の売却について

浮世絵の価値を決める要素

浮世絵の価値は、絵師の名声、作品の種類、画題、保存状態、摺りの状態などによって決まります。
葛飾北斎、歌川広重、東洲斎写楽といった著名な絵師の作品は、特に高値で取引されます。
また、初摺り(最初に刷られたもの)は、希少価値が高く、高額で取引される傾向があります。
保存状態が良いものほど、価値が高くなります。

 

浮世絵の買取方法

浮世絵の買取方法も、日本画と同様に、出張買取、宅配買取、店頭買取の3種類があります。

 

肉筆浮世絵と版画の売却の違い

肉筆浮世絵は、絵師が直接筆で描いた一点物の作品で、版画に比べて希少価値が高いため、高額で取引される可能性があります。
しかし、贋作も多いので、信頼できる鑑定士による鑑定が重要です。
版画は、複数の職人が分業して制作された作品で、肉筆浮世絵に比べて数は多く、価格も比較的安価です。
しかし、絵師や画題、保存状態によっては、高額で取引される場合もあります。

浮世絵の絵画

 

日本画と浮世絵の売却を検討する際の注意点

日本画や浮世絵の売却を検討する際には、作品の価値を正しく評価し、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
特に、浮世絵は制作年代や保存状態によって価値が大きく変わり、日本画は作家の知名度や作品の出来栄えが価格に影響を与えます。
今回は、売却時に注意すべきポイントを詳しく解説します。

信頼できる買取業者を見つける方法

買取業者を選ぶ際には、以下の4つのポイントを押さえておくと安心です。

1:実績

業者の実績を確認することは、信頼性を見極める上で重要なポイントです。
長年の買取経験がある業者や、美術品の取り扱い実績が豊富な業者を選びましょう。
実績が多い業者ほど、日本画や浮世絵の適正価格を見極める能力が高く、安心して取引できます。
公式サイトや口コミ、過去の買取事例を確認すると、業者の信頼度が分かります。

2:専門性

日本画や浮世絵は、専門的な知識がなければ適正な価値を判断するのが難しい美術品です。
そのため、日本美術に精通した専門家が在籍している業者を選ぶことが大切です。
特に、江戸時代の浮世絵や近代日本画の価値を正しく評価できる業者を選ぶと、より適正な価格での買取が期待できます。

3:査定方法

査定方法が明確で、適正な基準に基づいている業者を選ぶことも重要です。
査定の際には、どのようなポイントを評価するのかを説明してくれる業者の方が、信頼性が高いといえます。
また、査定の透明性が高く、鑑定書や評価の根拠を提示できる業者を選ぶと安心です。

4:対応

査定の際の対応も、業者選びの重要なポイントです。
対応が丁寧で、質問に対してしっかりと説明してくれる業者を選びましょう。
特に、売却に不安を感じている場合、誠実に対応してくれる業者であれば、安心して取引を進めることができます。

 

査定前に確認すべきこと

査定を依頼する前に、以下の点を確認しておくと、スムーズに査定を進めることができます。

・作品の状態をチェックする
破れ、シミ、変色、虫食いなどがあるかを確認しましょう。
特に、浮世絵は紙が劣化しやすいため、保存状態が価格に大きく影響します。
修復が必要な場合は、専門の修復家に依頼することで価値が向上することもありますが、自己流で修復すると価値が下がることがあるため注意が必要です。

・作品の情報を整理する
作者の名前、作品名、制作年代、技法(木版画、肉筆画など)をできるだけ詳しく把握しておきましょう。
作品に関する証明書や鑑定書がある場合、それを提示することで査定額が上がる可能性があります。

・写真を撮影する
査定を依頼する前に、作品の全体像や細部の写真を撮影しておきましょう。
特にオンライン査定を依頼する場合、写真の品質が査定額に影響することがあります。
自然光の下で鮮明な写真を撮影することで、より正確な査定を受けることができます。

・市場価格を調査する
事前にオークションサイトや美術品の販売サイトで、類似作品の価格を確認しておくと、査定額が妥当かどうか判断しやすくなります。
特に、有名作家の作品は、オークションでの落札価格が参考になることが多いため、過去の取引事例をチェックしておくとよいでしょう。

 

売却時の手続き

買取方法によって細かな違いはありますが、一般的な売却手続きの流れは以下のようになります。

1.査定依頼

買取業者に査定を依頼します。
出張査定、持ち込み査定、オンライン査定の3種類があり、都合に合わせて選ぶことができます。

2.価格交渉

査定結果をもとに、買取価格の交渉を行います。

3.契約の確認と締結

契約内容をしっかり確認し、納得した上で契約を締結します。
契約書には、買取価格、支払い方法、返品可否などが記載されているため、不明な点があれば事前に確認しましょう。

4.代金の受け渡し

契約が完了したら、代金の支払いが行われます。
支払い方法は、即日現金払い、銀行振込など業者によって異なるため、事前に確認しておくと安心です。

 

売却時の注意点

・無理に即決しない
査定額に納得がいかない場合は、無理に売却せず、他の業者にも相談してみましょう。

・契約内容を慎重に確認する
トラブルを防ぐため、契約内容を細かくチェックし、疑問点があれば業者に質問しましょう。

・詐欺業者に注意
極端に高額な買取を提示する業者や、強引に売却を迫る業者には注意が必要です。
信頼できる業者を選ぶことが重要です。

 

まとめ

今回は、日本画と浮世絵の違い、それぞれの売却に関する情報を解説しました。
日本画と浮世絵は、歴史的背景、制作体制、技法・画材において異なる特徴を持ち、その価値も様々な要素によって決まります。
売却を検討する際には、作品の価値を正しく理解し、信頼できる買取業者を選ぶことが重要です。
業者を検討する際には、業者の買取方法や実績、対応をよく調べることで、より良い条件で売却できる可能性が高まります。
それぞれの作品を大切に保管し、その価値を最大限に引き出すための知識を身につけることが重要です。

 

投稿者プロフィール

 永寿堂は、名古屋市を拠点に愛知・岐阜・三重を含む東海三県を中心に、全国を対象に骨董品買取を専門としております。お客様が大切にされてきた骨董品一つひとつに心を込めて査定し、適正な価格での買取を心がけています。当社は、骨董品の知識を有する専門家が直接お伺いし、適切な金額で買取査定を可能にします。
 私たちの事業は、骨董品の美しさや価値を正しく評価し、適正な価格で買い取ることにあります。永寿堂では、手のひらサイズの小さなものから、ご実家の倉庫や蔵に眠る骨董品や遺品整理の際に見つけた工芸品まで、幅広く対応しています。10品目100種類以上の幅広い買取品目を扱っており、全国どこでも軽いフットワークで対応可能です。
 永寿堂では、お客様からの信頼を何よりも大切にしています。一つひとつの品物に対して丁寧な対応を心掛け、お客様が安心してご利用いただけるサービスを提供しています。骨董品買取をお考えの際は、ぜひ永寿堂へご相談ください。     永寿堂店主 小川宏

 

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